切削加工の仕事をしていると、
「A2017とA2024って、どっちもジュラルミンで似てるよね?」
と聞かれることがあります。
確かにどちらもAl-Cu-Mg系のジュラルミン系アルミ合金で、銅を主成分とすることは同じですが、
実際は用途や性能が異なります。
今回はそんなA2017とA2024の違いについて整理します。
※このコラムは弊社社長のつぶやきのため、内容の正確性は保証できません。
A2017 は「ジュラルミン」
A2017はいわゆる「ジュラルミン」として長い歴史がある材料です。
・引張強さ:425N/mm²
・切削性:良好
・一般機械部品や車両部品などに広く使われる
航空機ほどの極限環境でなく、
「強度もそこそこ必要で、加工性も欲しい」
という場面にちょうどいい、汎用性が高くて扱いやすい材料です。
A2024 は「超ジュラルミン」
A2024 は、A2017よりさらに強度が高いのが特徴で、「超ジュラルミン」と呼ばれています。
・引張強さ:470N/mm²
・切削性 良好
・航空機部品で使用実績が非常に多い
高強度が必要な構造材に向く
航空機の胴体・外板・構造フレームなど、
荷重がしっかりかかる部位でよく登場します。
A2024とよく比較されるA7075という素材があります。
これは「超々ジュラルミン」と呼ばれています。
A2024とA7075の比較については、こちらのコラムをご覧ください。
A2017 と A2024 の代表的な材料特性(比較)
| 強度 | 主な用途 | 切削性 | 耐食性 | 価格 | |
| A2017 | 高いが標準的 | 一般機械部品・車両部品 | 良好 | 不良 表面処理推奨 | A2024より安価 |
| A2024 | さらに高い(航空機用途レベル) | 航空機用部材・高強度部品 | 良好 | 不良 表面処理推奨 | A2017より高価 |
似た材料名でも性能と適性が大きく違う
航空機・防衛向けの切削加工では、
似た材料名でも 性能と適性が大きく違うことがあります。
・A2017 → 汎用加工に最適
・A2024 → 高強度を求める航空機用途で必須
製品の特性に応じた材料を選べるかどうかが、最終的な精度や品質に直結します。
弊社ではアルミ口金など程々の強度が必要な治具を作る際に、A2017を選定することがあります。
ぜひ一度ご相談ください
航空・防衛向けの難削材・高精度部品について、
工程設計や公差でお困りの場合は、
図面段階からお気軽にご相談ください。


